本日 6 人 - 昨日 212 人 - 累計 155125 人

◎神奈川県育成会平成27年度湘南東部地区集会に参加して

◎今年度の地区集会が、茅ケ崎で行われました。手をつなぐの編集委員でもある又村あおい氏を講師に迎えて「ライフステージに応じた『お金』について」と題したお話を伺いました。
又村氏の講演はざっくばらんな感じで始まり、いつも通りとても分かりやすく聞くことができました。
人の生活にはお金は不可欠な存在です。近年、知的障がい、発達障がいのある人が地域で暮らすための「法制度」や「仕組み」は整いつつあります。しかし、支援を活用して暮らしていくためには、ある程度のお金が必要となります。児童期においては親の収入や様々な手当てによって黒字となりますが、成人期になると障がい者年金と工賃だけでは絶対的に赤字になってきます。家族と同居している分にはそれははっきりとは感じませんが、本人の収入と支出を比べ差を計算してみると、いかに赤字になるのかがわかります。その赤字を埋めるために、まずはいろいろな助成制度を利用し、さらには、貯金をしたり、健康面を考えて保険に入ったり、様々な信託制度を利用したりと埋め合わせの方法は多々あるようです。
又村さんは、具体的にだいたい一ヶ月10万円くらいは必要ではないかと言っていました。それを参考に先に述べられたいずれの方法を利用するにしても、それなりの知識がなければならない気がします。又村さんの概算も不変な絶対的なものとも思えません。豊かな暮らしのためには、お金だけでなく支援してくれる人の存在も不可欠で、その両者がうまく結びつくことが重要なことだと思えます。
是非、次回はその「人」についてのお話を期待したいと思います。