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◎全国手をつなぐ育成会連合会全国大会の報告

全国大会、神奈川大会が7月2日、3日、神奈川開港の地横浜にて盛大に開催されました。
参加者は、北海道から九州、沖縄まで、全国各地から1800人。韓国の発達障害親の会からもお客様として数人参加されました。
県民ホールとワークピア、ホテルメルパルクの会場は、たくさんの人でにぎわい、熱気にあふれ、各分科会では「誕生した大切な命だから一人ひとり充実した一生を!」を大会テーマに各分野の現状と今後の課題について討議されました。
分科会の後は、県民ホール大ホールにて、〝ライブセッション2016@かながわ〟が行われました。
はじめにスタジオクーカの人形劇団「ふもっふっ二代目」が登場し、奇想天外でブラックユーモアあふれるへんてこりんな白雪姫の人形劇に、会場内は笑いとほんわかとした空気に包まれました。
QX3E3LA3次は一転して、エネルギーを爆裂させるサルサガムテープのライブパフォーマンス! 観客はのりにのって立ち上がり、大盛り上がりで歌と演奏にひき込まれていました。サルサガムテープは厚木の福祉施設ハイテンションを拠点に活躍している「超天然ロックンロールバンド」です。メジャーデビューを果たし、ライブ活動やCDなどもリリースしています。ライブセッションの途中からはミッキー吉野さん(元ゴダイゴ)も出演し、サルサのメンバーが気後れせず同等に演奏をしていることにプロとしてのすごさを実感しました。
大会2日目は、式典の後、有森裕子さんの記念講演がありました。有森裕子さんは女子マラソンメダリストとして知られている有名な一面の他に、地雷で被害を受けたカンボジアの子供たちに「義手や義足をつけて走ることで夢を持つきっかけになれれば」と支援のためのNPOを設立されたり、他にも様々な活動をされています。今回はスペシャルオリンピックス理事長という立場から、障がい者にスポットを当ててお話しいただきました。その中で「障がい者と健常者との違いはたった一つ。それはたくさんのチャンスに恵まれているのかどうかだけです」という言葉が印象に残りました。

○分科会参加報告
7月2日に横浜で開催された全国大会の「自分らしさを発揮して生きる~可能性を引き出す支援の実施~」という分科会に参加しました。
本人達の思っている事、やりたい事を引き出す事はとても難しい事だと思う。例えば本人たちが描いた絵、作った作品をアートとして認めてやれるか、音楽をやりたいからと言っても中々人前で演奏できる機会もないと思う。がまんする事が他の人達より多い本人達だからこそ、何か一つでもやりたいことを見つけ出してやれたらいいのではないか。そういった事が幸せにつながるのではないかと感じた一日でした。

○本人大会に出席して
7月2日、全国大会の本人大会出席者の引率手伝いとして、横浜に行ってきました。本人7名、ボランティアのサポーター2名、保護者とヘルパー3名の総勢12名でした。
朝の9時半に海老名駅前で待ち合わせたときは少し曇った感じでしたが、横浜に着いたときは快晴でした。山下公園でバラ園や氷川丸をバックに記念写真を撮ってから、木陰になった芝生の上にシートを敷いて道中スーパーでめいめい選んで買ったお弁当を開きました。そよそよといい風も吹いていて暑過ぎず、気持ち良いランチタイムになりました。時間の余裕もたっぷりあって、慌てることなく会場入りしました。
4つある本人大会の分科会のうち、私たち海老名勢は「ぶっちゃけトーク」と「働くトーク」の2組に分かれて参加しました。
私が付き添ったのは「ぶっちゃけトーク」の方でした。
砕けたネーミングとは裏腹に一部のシンポジウムはとても難しい内容でした。パネラーは知的の方もユニクロにお勤めの女性、精神の統合失調症の方、難病の筋無力症を抱えながらも市会議員をされている方で、皆さん複雑で深刻なぶっちゃけでしたが、海老名の四人はとてもまじめな態度で聞き続けることができました。
休憩をはさんで二部は、ぶっちゃけトークの参加者を「趣味トーク」「女子トーク」「ピアカウンセリング」の三つに分かれました。「趣味トーク」の方はさらに「音楽好き」「旅行好き」の二つに分かれ、自由なセッションタイムとなりました。私が付き添った「音楽好き」のテーブルではテーマに縛られず自己紹介を兼ねつつ自分の好きなことを語り、みんなからの質問を受けるという形で進行し、時間いっぱいまでとても盛り上がっていました。
分科会の後は、本会場でのステージイベントを楽しみました。海老名市の藤田会長は全国の育成会員を前に流麗に進行していました。白雪姫のパロディーの面白い人形劇に笑い、サルサガムテープの大盛り上がりの演奏にはみんな手拍子でノリノリになりました。たっぷり楽しんだところで、出口や駅が混み合う前に退出し、帰路につきました。
海老名駅に着いたときは7時近く、日も暮れて少し暗くなっていました。
移動がとてもスムーズだったのはボランティアさんのおかげです。長い一日を、お付き合いいただきありがとうございました。お疲れ様でした。